かるた初心者の為の練習法
~試合を取ってみよう3~

3-5.速さを追求しよう
 ここまで出来れば一通りの試合は取れるようになったと思う。次は技術の向上により多くの札を速く取ることである。
 多くの札を速く取るためには、まずは1枚の札を速く取る技術が必要である。1枚もしくは2枚程度の1字札を用いて速く取る練習を練習してみよう。誰かに読んでもらいながら練習するのが良いだろう。(読んでもらえない場合はわすらもちなどの読み上げソフトを使ってみよう)札を速く取れるだろうか?いきなりは難しいかもしれない。その理由は競技かるたをやっている人とそうでない人の2つの違いにある。一つは音を待っているということ。もう一つは札を探さないということだ。
 「音を待っている」とは余韻や間の時間に音を聞く準備をしていると言うことだ。聞こえてから反応するのではなく、反応するために聞くのだ。
 「札を探さない」とはどこにあるのかを聞いた時点で見なくても分かるということだ。うーんどこだっけ、と思った時点で遅いのである。これは暗記をしているから可能なのである。また、暗記のページでも述べたが取るための暗記をすると言うことに直結している。

もう少し細かく解説すると、速く取るためにはいくつかの技術が必要だ。
・音を速く捉えて札を特定する技術
・特定した札がどこにあるかを暗記から引き出す技術
・札がある場所を速く払う技術
この3つの技術を連続的に使用する必要がある。詳しくは競技かるたにおける取り動作のスポーツ性に関する検討を見てほしい。簡単に言うと、聴く、場所を特定する、払うのそれぞれを速くできることが大事と言うことだ。

 このように初めは少ない札で速く取ることが出来るようになってくると枚数を増やしていこう。また、1枚に対する最速を高めることは常に追求すべきであり、この程度でよいと言うゴールは存在しない。

最終更新日:2018/10/27
執筆者:華郷(@ka_kyo)

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