かるた初心者の為の練習法
~試合が取れるようになるまで5~

2-5.払いを習得しよう
(かるた会で指針があると思うので、かるた会での指示に従って下さい。)
払い、それはかるたにとって札を取るための方法の一つです。払いが速いとされる理由は札まで真っすぐ手を伸ばしトップスピードのまま札に触れるため、札に触るまでの時間が少ない点にあります。 基本的に行うことは次の3つです。
・札へは最短距離で!
・失速せず最高速度で札に触ろう
・全身を使って払おう!
と言うわけで「払ってみましょう!」



と言っても払えませんね。払いを習得するには3段階の練習が必要です。
①払い方を知る
②払い方を実行できる
③払いの動作を習熟させる。
これは認知、連合、自動化というスキル習熟度の3つの段階を言います。詳しくは自動化と取り動作の高速化を読んでいただくとして、まずは払い方を知るところから始めたいと思います。
①払い方を知る
まず、払いは最短距離で払うのが大事です。図1に示すように札にまっすぐ手を伸ばすことが大事である。


図1 払いの経路

指を伸ばす動作、手首を振る動作、腕を伸ばす動作、肩、腰、脚、足の前身の動作によって札に最短時間で到達しトップスピードのまま触れる。
これが「失速せず最高速度で札に触ろう」です。
払いの動作は次のようになります。指は曲げた状態で腕を伸ばしながら真っすぐ札に近づけます。そのまま指を広げながら札に触って指を広げる動作と腕を振り切る動作、手首を振る動作で札を払い飛ばします。この時、重心を斜めに移動させることで札に近づいて払うことができるようになります。
細かいところを文章で表現するのは難しいです。いつか動画を作りたいと思います。(作れるかは不明ですが。)
どのように払うかは練習や解説の動画がyoutubeにもいくつかありますので検索してみてください。

②払い方を実行できる
まずは相手陣下段を取る動作をゆっくりやってみましょう。(左右どちらからでもいいです。)
次に速くやってみましょう。できないと思います。
そこで、一つ一つの動作をできるようになりましょう。
まず、腕の動き、指の動き、体の動きとひとつずつできることを増やしていき、同時にできるように練習しましょう。
左右どちらもやってみて大体できるようになってきたら相手陣中段、上段、自陣上段、中段、下段と各段左右で計12か所できるようになりましょう。
このときに重要なのはすべて同じ構えの姿勢から払い始めることです。どこが出るかわからないわけですから同じ構えであることは必須です。

③払いの動作を習熟させる。
まだ、払うことに意識があると思います。実際の試合では音を聞きながら払うわけですから、「払おう」という意識があると音が聞けなくなり結果的に遅くなります。音を聞きながら払えるように習熟度を向上する必要があります。試合を取るようになってからも払いの練習は継続的に続け向上に努めましょう。今の段階では②までできれば十分です。

ここまで来たらもう試合ができます。次の項目からは試合を取ってみようになります。

最終更新日:2017/09/02
執筆者:華郷(@ka_kyo)

前の項目へ 次の項目へ